道化の華

2012/08/21

以前、福島や福島の方々に対して差別的な言動を生む「空気」についての投稿をした。

もう削除してしまったけれど、それは実は福島に対してのことではかったのかもしれない。

「自分の住んでいる福井に対してこういう言動をしないで欲しい」ということを暗に言いたいがために福島を利用してしまったのかもしれない。



福井という括りで非難されると、弱い自分には無視することができずに、少なからず嫌な気分にってしまう。



大飯原発の再稼動の際に、おおい町への非難に傷つき、おおい町での抗議に対して迷惑だと感じている嶺南の方々がいることを知った。

その時、自分は「嶺南の方の気持ちも考えて欲しい」と思っていた。



自分は震災後に、開沼さんの『「フクシマ」論』に触発されて、福井・嶺南の歴史などを調べていった。

そのうちに、どこか「自分達は被害者だ」という意識が芽生えてしまっていたことは否定できない。

自分は嶺南の人間でもなく、嶺北の人間であるにも関わらず。



嶺南の人間ではないのに、嶺南の方の気持ちを勝手に代弁していた。

佐々木俊尚さんの『「当事者」の時代』で書かれていた「マイノリティ憑依」をしてしまっていた・・・。